ボックス相場(レンジ相場)のリピート系注文
リピート系注文は、一般的に、数多くの買い注文(または売り注文)と数多くの決済注文が発注されているのが特徴です。
下の動画は、トライオートFXからの引用です。為替レートが動くにしたがって、数多くの買い注文と決済注文が自動売買で成立していく様子が分かります。(IE9.0以上のブラウザでご覧ください。)
この動画において、トライオートFXでは「追尾仕掛け」という名称を使っています。追尾仕掛けもリピート系注文の一種であり、特徴を良く表現できています。
同じ範囲で為替レートが行ったり来たりしている様子が分かります(上の図の上下に破線がありますが、これは為替レートが動く範囲を分かりやすく表現するために追加した補助線です)。
そこで、ボックス相場でのリピート系注文について、考察していきましょう。どのように注文を設定すれば、効果的なトレードが可能でしょうか。
ボックス相場(レンジ相場)の判断方法
最初に、ボックス相場(レンジ相場)の見極め方を確認しましょう。ボックス相場でトレードしたいと考える場合、その判定方法を知らないと期待通りに取引できないかもしれません。
なお、ボックス相場よりもトレンド相場の方が取引しやすいという内容の文章を読んだことはないでしょうか。下のリンク先の文章を読んでいただくと、ボックス相場で取引するのが難しいという理由が分かります。
しかし、リピート系注文ならば、このボックス相場で取引して成功することが可能です。
ボックス相場におけるリピート系注文の基本形
さて、ボックス相場の見極めができたら、取引手法について考えてみましょう。どのように注文を配置すれば良いでしょうか。基本形を最初に紹介します。
基本形は分かりやすいですし、為替レートがレンジ内で動く限り、どんどん利食いしてくれます。自動取引が大活躍する場面です。
そこで、基本形の問題を解決する方法を複数ご案内します。
解決方法その1:両建て
一般的に、両建ては合理性を欠くので良くないと言われます。FX業者のホームページでも、似たようなことが書いてあります。しかし、ボックス相場でリピート系注文を発注する場合は例外かもしれません。
両建てを使って、利食い速度を最大で2倍に加速します。この方法で基本形のデメリットを回避します。
解決方法その2:注文の位置を工夫する
次に、損切り(ロスカット)になる場合の損失額を減らすことに注目しましょう。為替レートがいつも期待通りに動いてくれるなら、損切り注文は不要です。しかし、現実は厳しいです。期待通りに動いてくれない方が通常でしょう。
そこで、期待通りにならずに損切りになる場合でも、損失額を抑えることを重視したリピート系注文を考察します。この方法で、損切りになる場合の痛みを大きく緩和できるでしょう。
解決方法その3:損失を抑えながら、利食い額を増加させる
解決方法その2は良い方法ですが、デメリットもあります。それは、注文数量が減ってしまうことです。注文数量が減れば、その分だけ利食いの機会も減ってしまいます。すなわち、期待するほどに証拠金は増えないかもしれません。
そこで、損切りになる場合の損失を限定的にしつつ、証拠金の増加ペースを落とさないという設定方法を考察しましょう。
解決方法その4:安全性と確実性重視の取引
さまざまな取引手法がありますが、損切りを回避することはとても難しいです。そこで、損切り回避に注力した手法があります。すなわち、「安全性」と「確実性」を重視したトレード手法です。
爆発的な利食いを期待するのは難しいかもしれません。しかし、損切りの恐怖を少しでも回避したいという場合、参考になるでしょう。また、安全性を重視しつつも、より大きな利食いを狙える方法を考察します。
ペナント(三角保ち合い)のリピート系注文
このコーナーはボックス相場のリピート系注文について特集していますが、ペナントとボックス相場は似ています。そこで、ここでペナントのリピート系注文を確認しましょう。
ペナントでのリピート系注文は、どのように設定すれば良いでしょうか。