長期取引の設定例-リピート注文の長所を最大限に引き出そう!
当サイトでは、様々なリピート系注文について深く考察しています。その中でも、長期間(1年~10年以上)に渡って放置できるリピート系注文に注力しています。なぜなら、リピート系注文は長期取引でその能力を最も効果的に発揮できると考えているからです。
では、長期のリピート系注文を実行するとして、どのような設定方法があるでしょうか。米ドル/円(USD/JPY)とNZドル/円(NZD/JPY)を例にして考察しましょう。
過去の値動き全体に発注する場合
最も基本形と言えるのが、「過去の値動き全体に買い注文を発注」です。過去といっても、開国以来100年以上にわたる値動き全体というのは現実的ではないでしょう。そこで、1990年代半ば以降の値動きで考察しています。
1990年代以降に限定しても、実に様々な出来事がありました。よって、この期間の値動きで常に約定できる取引設定をすれば、長期間放置しても利食いを繰り返してくれると期待できます。
円安部分で買い注文を出さない場合
次に、過去の値動き全体から、円安部分での買い注文を削除する方法です。過去数十年の値動きは大きいです。よって、歴史的な円安部分で買ってしまうと、その後の円高で苦労するかもしれません。
円安部分では買わないと決めておけば、買った後に円高で苦しむリスクを回避できます。
注文本数を変えずに安全度を高める取引設定
歴史的な円安部分では買わないという方法を採用すると、準備すべき証拠金がかなり少なくなります。しかし、さらに少なくする方法があるかもしれません。
そこで、リピート系注文の注文数を変えることなく、設定を工夫することで必要な証拠金を減らす工夫をしてみます。
長期リピート系注文例3:注文本数を変えずに安全度を高める取引設定
円安部分で売り注文を設定する場合
歴史的な円安部分で買い注文を出さないとメリットがありますが、デメリットもあります。それは、「歴史的な円安圏で為替レートが動くとき、全く約定しない」ということです。注文を出していないのですから、これは仕方ありません。
しかし、ただ為替レートの動きを眺めているのは面白くありません。そこで、歴史的な円安圏内で「売り」のリピート系注文を実施できるか検討します。
両建て
円安部分で売りのリピート系注文ができるなら、歴史的な取引範囲全体で売りのリピート系注文ができないだろうか?を考察します。買いのリピート系注文も実行しますので、両建てということになります。
一般的には、両建ては合理性に欠ける取引だと言われることがあります。しかし、リピート系注文においては、必ずしも合理性に欠けるとは言えないでしょう。
円高で大きく買って、円安で売りのリピート系注文
円売りのリピート系注文を実行する場合のデメリットは何でしょうか。大きなデメリットの一つは、「毎日のスワップポイントがマイナスになる」ことでしょう。
過去数十年全体の値動きを考えながら売り注文を出す場合、毎日のスワップポイント損が大きくなる可能性があります。それでは困ります。
そこで、売りのリピート系注文を実行しても、毎日のスワップポイントがプラスになるように工夫します。