長期トレードをリピート系注文で攻略する方法
相場を読めれば、思い通りの好成績を出せるでしょう。しかし、なかなか実現できないのが相場です。そこで、値動きにとらわれることなく、リピート系注文で相場を攻略する方法を考察しましょう。
相場はなかなか友達になってくれない
FXに限らず株でも債券でもそうですが、上昇トレンドで買えば資金が増えます。逆の行動をすれば損してしまいます。すなわち「相場と仲良くなれるか?」が勝敗に大きく影響します。
友達と仲良くしようと思えば、自分と相手の相互のやり取りで関係が深まっていきます。しかし、相場は違います。相場は私たちとなかなか仲良くしてくれません。私たちが一方的に相場のご機嫌を伺うという関係です。
私たち:「今日は上がってくれるかな?」
相場:「そうね。今日は上がろうかしら」
私たち:「じゃあ、買うね」
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私たち:「今日は上がると思ったのに、下がったじゃない!」
相場:「あら、そう?残念でした。今日は上がるなんて約束してないわよ。」
私たち:「確かに。チャート分析で今日は上がると思っただけだが・・・。」
という具合です。
あらゆるチャート分析手法、ファンダメンタルズ分析・・・どれをとっても、いかに相場と仲良くなれるかが勝負です。相場と仲良くなるために、大勢の人々が苦労して研究を重ねています。
相場を読むという修行からの解放!
とうとう、私たちは堪忍袋の緒が切れました!
私たち:「もう相場を読むのは止めだ!リピート系注文で勝負するぞ!」
私たち:「リピート系注文ならば、相場を読まなくても自動売買で取引できる!」
しかし、どの範囲に注文を出して良いのか分かりません。そこで、豪ドル/円(AUD/JPY)の長期チャートを眺めました(下のチャート)。
私たち:「55円~105円の範囲全体にリピート系注文を出せば、為替レートがどのように動いても約定するはずだ!買っていればスワップポイントもずっとプラスだったし、これで勝負あり!」
確かに、この範囲の値動き全体でリピート系注文の自動売買を設定すれば、延々と利食いを繰り返してくれたでしょう。
長期チャートに見る【重大事件】
ここで、上の豪ドル/円の長期チャートを表示した期間で起きた「重大事件」を振り返ってみましょう。
1997年:アジア経済危機
アジア各地で大混乱になった経済危機ですが、上のチャートでは小さな値動きに見えてしまいます。すなわち、余裕です。
2007年:サブプライムローン問題
サブプライムローン問題があった時期、豪ドル/円(AUD/JPY)は大きな乱高下をしています。上のチャートを見ますと、短い期間に10円幅で何回も上下動しています。すなわち、リピート系注文にとって最高の展開です。
2008年:リーマンショック
豪ドル/円(AUD/JPY)の円高が激しくてビックリです。しかし、2000年~2001年ころの円高記録あたりでストップしています。リーマンショックでもこの水準を突破できなかったのですから、豪ドル/円(AUD/JPY)は50円台で止まりやすいのかもしれません。
長期リピート系注文で不安なこと
こうしてみると、長期リピート系注文は様々な危機にも対応できて完璧かな?と思えてきます。しかし、心配がないわけではありません。ざっと例を挙げるだけでも、こんなにたくさんあります。
- このトレード手法のメリットは何だろう?
- 逆に、デメリットは何だろう?
- 必要な証拠金はどれくらいだろう?
- どれくらいの利食いを期待できるだろう?
- 豪ドル/円(AUD/JPY)のほかの通貨ペアの値動きはどうだろう?
- 豪ドル/円(AUD/JPY)よりも好成績を期待できる通貨ペアがあるかも?
- 最適な取引設定は何だろう?
- 過去の円高記録を超えるような円高になっても大丈夫だろうか?
- 強制ロスカットになりたくないな。
- どのFX口座を使ったら、最も効果的だろう?
そこで、これらの疑問を解決するべく、調査を実行しました。そして、その結果を余すところなく完全公開します。自分で考えたりバックテストしたりして調査したら、大変な時間がかかることでしょう。
これらの疑問を解決して、皆様の取引考察に役立てましょう。