リピート系注文で長期取引をしようとする場合、広い範囲に注文を設定することになります。米ドル/円(USD/JPY)の1年間の値動きを見ると、注文範囲は1円や2円というわけにはいきません。10円、15円という感じで、桁が一つ大きくなります。
例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)で長期間取引する場合を考えてみましょう。1996年以降のチャートですが、極端な話、この値動き全体にリピート系注文を発注しようという考えです。
すると、準備すべき証拠金も大きくなってしまいます。資金効率が悪くなりそうです。
にもかかわらず、当サイトがリピート系注文の長期トレードをメインに据えている理由は何でしょうか。
目次(もくじ)
当サイトがリピート系注文の長期トレードをメインにしている理由
理由はいくつかありますので、順に確認しましょう。
理由1:相場を読めるだろうか?
当サイトの記事を読んでいただいている皆様を予想しますと、FXをこれから始めるという人よりも、すでにFXを経験していらっしゃる方の方が多いのでは?と思います。
というのは、FXを初めてやるぞ!というときに、リピート系注文から入るユーザーは多くないと思うからです。
最初はデイトレードやスイングトレードなどから取引を始めたという人が多いのではないでしょうか。スキャルピングに挑戦した方もいらっしゃるでしょう。しかし、どうも希望通りの成績にならない・・・。
そこで、インターネットで有効な手法を探すうちに、システムトレードの存在を知り、自動取引のリピート系注文が目に留まり、そして当サイトを訪問していただいている・・・そのような感じだと予想しています。
リピート系注文の特徴として、相場予想が少々外れてしまってもプラスの成績にできるということがあります。しかし、大外れですと、やはり負けてしまいます。
相場を正確に読めるならば、わざわざ取引手数料を負担してリピート系注文をしなくても、裁量トレード(相場の上下動を予測して取引する手法)でしっかりプラスの成績を上げるほうが効率的です。
この観点から長期のリピート系注文を考えますと、とても大きなメリットがあります。それは、「相場を読まなくて良い」というメリットです。
「相場を読もうとするからうまくいかない。だったら読むのをやめよう!」という、極めて斬新なトレードを可能にしてくれるのです。
相場を読める人にとっても、相場を読むのが苦手な人にとっても、長期のリピート系注文は使い勝手の良い取引手法になる可能性があります。
理由2:日常生活はかなり忙しい
裁量トレードの楽しさであり、かつデメリットなのは「取引のたびに自分で発注しなければならない」ということです。
デイトレードの場合、いつやってくるか分からない取引チャンスのために、パソコンの前でじっと待たなければならないかもしれません。
売買チャンスが来たらメールで教えてくれるというシステムがありますが、完璧ではありません。というのは、メールを受信してからパソコンを立ち上げていると、取引画面を見た時にはすでに取引チャンスは終わっていた・・・という場合があり得るからです。
スイングトレードの場合は、そこまで忙しくないでしょう。毎朝だったり毎晩だったり、決まった時間にチャートを見てトレードすることが可能です。それでも、チャートを毎日チェックするという作業は欠かせないでしょう。
いずれにしましても、チャートを読んだりニュースを探したりする作業をやめてしまうと、取引ができません。
しかし、私たちは忙しい毎日を送っています。
仕事、勉学、家事、育児、余暇・・・その中のひとつにFXが入ってくるでしょう。しかし、FXの優先順位が仕事よりも上に来る人は稀でしょう。FXは余暇であり資産運用ですが、人生の中で最も重要なものだとはいえないです。
そのようなFXに多くの時間を使えるか?という現実的な問題があります。
長期のリピート系注文は、私たちのライフスタイルにピッタリのトレード手法になる可能性があります。
理由3:確定損益は毎月プラスの方が気持ちいい
長期のリピート系注文の場合、買っているときに円高になれば含み損になります。しかし、為替レートは上下動するものです。取引を長期間続ける間に、利食いできるでしょう。
また、決済するまでの間、ボーっと待っているわけではありません。スワップポイントがあります。すなわち・・・
確定損益を毎月プラスにすることが可能です。このメリットはとても大きいと言えます。
理由4:裁量トレードをしてもいい
以上の通り、長期のリピート系注文のメリットについて書いてきましたが、裁量トレードを否定しているわけではありません。お互いにメリットがありますので、両方同時に実行すると良いのでは?と考えられます。
相場予測が正解だった時の資産増加スピードがとても大きい一方、相場を読むのが大変。
資産増加スピードはゆっくりだが、相場を読む必要がない。
この二つの異なる特徴を生かして、たとえばこんなトレードができます。
例)裁量トレードで損する場合、損失の上限を、リピート系注文で得られる額に抑えます。
こうすれば、裁量トレードで成功した月は大幅プラスの成績、そうでない月でもプラスの成績となります。