FXで勝つことは難しいようです。この記事を読んでいただいている皆様も、FXで勝つことの難しさを実感し、有益な情報を求めてこのサイトを訪れていると思います。
では、なぜFXで成功するのは難しいのでしょうか。
極端な話、「FXとは、為替レートが上昇するか下落するかを当てるだけの取引だ」と言えなくもありません。しかし、実際に取引してみると、なかなか難しいです。証拠金を増やせても、いつの間にか減っていることもあるでしょう。
負けた人のお金はどこに行く?
では、減ってしまった証拠金、もっと直接的に書けば、負けてしまったお金はどこに行くのでしょうか。消えてなくなってしまうのでしょうか。
FXは通貨と通貨の交換です。このため、負けてしまった人のお金は、誰か別の人の口座に移動しています。
例えば、FXの世界がAさんとBさんだけで作られているとします。Aさんは米ドル/円(USD/JPY)を100.00円で1万通貨「買いたい」と思いました。Bさんは同じ時に、米ドル/円(USD/JPY)を100.00円で1万通貨「売りたい」と思いました。
買いたい人と売りたい人の意見が一致したので、売買成立です。
その後、米ドル/円(USD/JPY)が101.00円になりました。Aさんは利食いをしました。Bさんは損切りしました。すると、以下の通りになります。
Aさん:+10,000円
Bさん:△10,000円
Bさんは負けてしまいましたが、そのお金は消えてなくなったのではありません。Aさんに移っただけです。
上の例は2人だけの世界ですが、取引する人がとても多い世界でも同じです。大勢が勝ったり負けたりを繰り返します。しかし、負けた人から勝った人へ資金が移動するというのは変わりません。
今勝っている人が、次の瞬間には負けているかもしれません。勝ちと負けの入れ替わりも激しいことでしょう。
2008年のリーマンショックのような大惨事では、多くの人が資金を失ったと言われています。ということは、同様に「巨大な富を得た人」もいたはずです。ただ、勝った人は黙っているだけなのでしょう。
「俺は1億円儲かった!」
「私は10億円ゲットした!」
こんなことを騒ぎまわったら、どんな犯罪に巻き込まれてしまうか分かりませんから。
誰が勝っているのか?
では、誰が勝っているのでしょうか。負けた個人が失ったお金は、どこに集合しているのでしょうか。予想してみましょう。
1.FX業者
私たちは、取引するたびにスプレッド分の手数料を支払います。1回の取引でFX業者が得る金額はとても少ないでしょう。しかし、とても大勢のユーザーが数多くの取引を繰り返せば、一定の額になるでしょう。
2.スーパートレーダー
スーパートレーダーと呼ばれる人々も、かなり大きな額を得ていると予想できます。一体どれくらいの額なのか分かりませんが、インターネットを検索すると〇千万円、〇億円という数字が見つかることがあります。
インターネットの情報なので信ぴょう性は不明です。しかし、スーパートレーダーならば、それくらい獲得していても不思議はないでしょう。
3.機関投資家
そして、機関投資家です。個人投資家の前に出てくることはあまりないプレーヤーでしょうが、FXの世界で大きな役割を担っていると予想できます。
では、私たちは彼らに勝てるかどうかを考えてみましょう。
FX業者と対戦!
スーパートレーダーと対戦!
機関投資家と対戦!
個人が相場の世界で生き残るには?
こうしてみると、個人投資家はとても大変な勝負を仕掛けているということになります。スーパートレーダーや機関投資家と対戦しなければならないからです。彼らに資金を提供する側でなく、彼らから資金を得る側に回るのは、とても大変だと予想できます。
一方、多くの個人投資家の様子を予想してみましょう。
- いくらかのお金があればFXができる
- 上か下かを予想すればOKだから、簡単そうに見える
- インターネットでは簡単に勝てそうな情報があふれている
- じゃあ、取引してみようかな!
このような取引では、個人投資家の多くが負けてしまうのは仕方ないと言えるでしょう。では、どうすれば機関投資家やスーパートレーダーに負けず、自分の資金を減らさず、そして、自分の資金を増やすことができるでしょうか。
次の記事「個人が機関投資家やプロトレーダーに対抗する方法」で考察しましょう。