ボックス相場

両建てリピート系注文のメリット・デメリットと注意点

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リピート系注文のイメージ図を確認しましょう。下の図です。青の曲線は為替レートの動きです。青の丸で買い、赤の丸で決済している様子が分かります。新規の買いと決済の対応関係は、矢印で示しています。



この取引手法は、「いつ買うか」「いつ決済するか」について延々と考える必要がないのがメリットです。最初に設定すれば、あとは自動取引が可能なシステムトレードです。

ボックス相場(レンジ相場)の買い注文の注意点

しかし、ボックス相場(レンジ相場)で買いのリピート系注文を発注する際、注意が必要です。というのは、下の図のとおり、為替レートが赤破線のように動くとロスカットになるからです。

なお、ロスカットそのものは、とても重要な機能です。この状況で放っておいたら損失がどんどん大きくなってしまうかもしれません。ロスカットとは、損失が際限なく大きくなるのを食い止めてくれる機能です。


ボックス相場3

また、ロスカットになる前に、リピート系注文で数多く利食いしているでしょう。利食いが数多く積み重なれば、最終的にロスカットになってしまっても、合計でプラスになります。

ロスカットで終了しても、損益合計でプラスになる・・・とても大きなメリットです。

しかし、別記事「レンジ相場全体に発注するリピート系注文」で考察しました通り、ロスカットになっても最終的にプラスで終えるためには、必要な決済回数がとても多いです。

そこで、何か対策が必要です。ここでは「両建て」で取引する方法を考察しましょう。

リピート系注文の両建て

両建てとは、ある通貨ペアについて、買いと売りを同時に実行することです。買いと売りを同時に考察すると大変ですので、下の図で売りのリピート系注文を確認しましょう。


リピート注文の新規売りと決済図

黄色の丸で新規売り、赤の丸で決済しています。ここでもう一度、買いのリピート系注文を図で確認しましょう。



買いのリピート系注文:

円高になるときに新規買い、円安になるときに利食い

売りのリピート系注文:
円安になるときに新規売り、円高になるときに利食い

両建てとはすなわち、為替レートが円安になっても円高になっても決済してくれるということです。為替レートが上昇するときにだけ決済するのではなく、下落する時にも決済するのですから、証拠金増加速度を最大で2倍に増やせると期待できます。

下の図は両建ての様子を描いています。丸が重なってしまいましたが、円安になっても円高になっても矢印があることが分かります。


両建てリピート注文

別記事「レンジ相場全体に発注するリピート系注文」において、買いのリピート系注文だけでボックス相場を攻める場合、ロスカットになっても最終損益がプラスになるためには、数か月以上必要という試算でした。

数か月以上もボックス相場(レンジ相場)が継続しなければならないとすれば、かなり条件が厳しいです。

しかし、両建てならば、利食い速度を2倍に伸ばせると考えられます。すなわち、ロスカットになっても最終損益をプラスにするための期間を半分にできます。

この差はとても大きいと言えるでしょう。

両建てのリピート系注文のデメリット

では、両建てのリピート系注文のデメリットを確認しましょう。残念ですが、両建てのリピート系注文にはデメリットがあります。

もう一度、買いのリピート系注文のイメージ図をご覧ください。


ボックス相場3

為替レートが円高方向に進むとき、ロスカットになっています。一方、円安方向に進む場合はロスカットになりません。全ての決済で利食いできて取引終了ということになります。とても気持ちが良いでしょう。

一方、売りのリピート系注文の場合は、この逆です。為替レートが円安方向に進んでしまえばロスカット、逆に、円高方向に進めば利食いだけで終了ということになります。

そして、両建てする場合は・・・?

為替レートが円安方向に抜けても円高方向に抜けても、どちらに進んでもロスカットになります。

「円安になっても円高になってもロスカットでは、両建てを採用する意味がないのでは?」と感じるかもしれません。しかし、意味はあります。両建てのメリットは既に確認した通りです。

最終的にロスカットになっても、損益合計でプラスにするために必要な時間を短くできます。

両建てにするか、それとも買い(売り)だけか?

このように考えると、両建てをすべきかどうか迷うかもしれません。そこで、両建てを採用すべきかどうかの判断基準を一つご案内しましょう。

両建てのリピート系注文を採用する場合:
ボックス相場(レンジ相場)終了後に円高になるのか円安になるのか、見当がつかない場合
買い(または売り)だけでリピート系注文をする場合:
ボックス相場(レンジ相場)終了後の為替レートがどのように動くのか、一定の相場観を持っているとき

為替レートの動きについてある程度の目途(予想)がある場合は、両建てにしない方が良いかもしれません。例えば、「ボックス相場が終わったら円安だろう」と予想するならば、買いだけでリピート系注文をする方が効果的な可能性があります。

というのは、リピート系で利食いを繰り返し、最終的にロスカットなしで取引が終了するからです。

一方、ボックス相場終了後の値動きについて全く分からないという場合は、両建ての方が良い可能性があります。為替レートがどうなるか分からないので、ボックス相場にあるうちにひたすら利食いを繰り返すのです。

そうすれば、ボックス相場が終わった後、為替レートがどのように動いても、最終的にはプラスの成績で終わらせることが可能です。

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