失敗パターン

FX失敗例:必要な証拠金の額を把握していない

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当サイトは、相場予測は難しいという前提から、長期のリピート系注文を中心にお届けしています。そこで、豪ドル/円(AUD/JPY)で長期放置のリピート系注文を始めたとします。

取引範囲は、下のチャートの赤枠の範囲です。例として、55円から95円までの範囲で取引する設定ですが、取引開始時のレートは95円あたりだったとしましょう。

豪ドル/円チャート

そして、50銭ごとに1,000通貨の売買です。50銭ごとならば、約定頻度は高くないかもしれません。しかし、とんでもない額の証拠金を準備する必要もなかろう・・・と考えての行動です。

為替レート推移と含み損の関係

では、上の考え方で落とし穴はあるでしょうか。ここでは、「必要な証拠金について十分に把握していなかった」という場合を考察しましょう。

為替レートが円高になると、新規約定します。そして、円安になったら利食いです。このため、円高になって含み損が出るのは、利食いのために必要です。リピート系注文は、含み損の発生を前提とした取引です。

よって、含み損の発生は問題がないのですが、その増え方に注意が必要です。下のグラフをご覧ください(青線)。95円から取引を開始して、注文が約定した本数が増えると、どれだけ証拠金が必要になるか?というグラフです。

必要な証拠金

青線は直線でなく、2次関数のように角度を上げていることが分かります。約定する注文数が増えるにつれて、より多くの証拠金額が必要になる理由は、別記事「円高になると含み損の増え方が大きくなる」で詳しく解説しています。

なお、グラフ内にもう一つ線を引いています。こちらは赤の破線です。この線が意味することは何でしょうか。

95円で1,000通貨買う場合の必要証拠金は、3,800円です(95円×1,000通貨×0.04)。そこで、「1つポジションが増えるたびに3,800円ずつ証拠金が必要なんだ」と錯覚してしまう場合のグラフです。

保有するポジション数が増えるほど、実際に必要な額と錯覚した必要額の差が広がっていきます。

すると、ある程度円高が進んだ時点で慌てることになります。「え?こんなに証拠金が必要だったの?資金が足りないかもしれない!」ということです。

焦ると、良いことはありません。本当は損切りが不要なのに損切りしてしまったり、円高部分の注文を削除してしまったり、不安な日々を過ごしたり。取引前の準備ができていれば、このような状況を回避できるでしょう。

リピート系注文ができる各FX口座の工夫

今まで、必要な証拠金の確認不足で参った!という状況を概観しました。しかし、この考察は、MT4と手動トラリピ(手作業でのリピート系注文)の場合に限られます。

というのは、リピート系注文を使える各社では、注文が全て約定したら証拠金はいくら必要か?などの数字を、取引画面上で示してくれるからです。

そこで、自分が発注したい内容と、必要な証拠金額の関係を比較することができます。これは極めて重要です。バランスが悪ければ、下の例のような調整をします。

例:証拠金が足りないと分かったとき:
・発注本数を減らす
・取引範囲を狭くする
・発注1つあたりの取引数量を減らす

取引開始後に、ポジションを持ってから修正するのは、とても大変です。取引開始前に確認できることが重要です。

MT4や手作業でリピート系注文を実行する場合は特に、必要な証拠金額について綿密な確認をしましょう。

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