成功例と失敗例

ループイフダンのリアルトレード成功例

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リピート系注文は、円高トレンドのときに円売りをしても、状況によってプラスの成績を出せることが特徴です。裁量トレードでは無理な話です。高値で買って安値で売ったら、損するしかありません。

そこで、ループイフダンの成功例を確認し、その成功の秘密を考察しましょう。

今回、成功例として掲載するのは、ゆったり為替(当サイト記事執筆者)が行った公開トレードの成績です。豪ドル/円(AUD/JPY)の買いでループイフダンを実行しました。

しかし、取引していた期間の豪ドル/円(AUD/JPY)は円高傾向でした。

円高が進行しているときに豪ドル/円(AUD/JPY)を買えば、成績はマイナスで終了するはずです。しかし、ゆったり為替の成績はプラスで終了しました。その成績詳細を確認しましょう。

ゆったり為替の取引成績

ゆったり為替の取引設定は、以下の通りです。

取引開始日: 2015年11月3日
取引終了日: 2016年9月19日
取引システム: 豪ドル/円(AUD/JPY)B40_40
取引数量: 1,000通貨

取引システムのB40_40の意味は、「40銭円高になるごとに買い、40銭の含み益で決済する」です。

また、取引期間は2015年11月から2016年9月までです。そこで、この期間の豪ドル/円(AUD/JPY)のチャートを確認しましょう。

この期間の豪ドル/円(AUD/JPY)は、円高トレンドでした。2015年11月3日(開始日)の終値は87円くらい、2016年9月19日(終了日)の終値は77円くらいです。10円も円高になっているのですが、「買い」のループイフダンで取引して、プラスで終了しました。

円高になっている相場で買っているのに、プラスの成績です。これがリピート系注文のメリットです。具体的な損益の数字は以下の通りです。

最終の決済損益: +70,328円

2016年9月19日に全決済しています。全決済する直前の損益は+148,324円でした。1,000通貨での取引ですが、毎月10,000円以上獲得してきたという計算になります(円高の時に取引を終了したため、含み損が現実の損失となり、最終損益は減少しています)。

そのまま取引を継続して円安になってから終了すれば、とても素晴らしい成績になっていたと予想できます。

一方、別記事(「ループイフダン実況中」の取引は、なぜ失敗したのか)では、ループイフダンを使って買っていたのですが、負けてしまいました。買い取引という点で両者とも同じです。では、この差はどこから出てきたのでしょうか。

ゆったり為替の取引設定の秘密

では、ゆったり為替の取引設定の秘密を2点確認しましょう。

円高記録を更新しても、強制ロスカットさせない

この注目点を理解するには、豪ドル/円(AUD/JPY)の長期チャートが必要です。そこで、長期チャートをご覧ください。

豪ドル/円の長期チャート

上のチャートを見ると、最低値は55円くらいです。1990年代までさかのぼっても、やはり最低値は55円くらいです。そこで、55円よりもさらに1円円高になっても、強制ロスカットにならない・・・そのような設定を採用したのです。

その理由ですが、「円高になったときにハラハラしたくない」からです。

確かに、過去最低値よりも円高になっても大丈夫な設定にしておけば、5円や10円程度の円高は全然怖くないです。

豪ドル/円(AUD/JPY)=89円以上では取引停止

2点目の注目点ですが、豪ドル/円(AUD/JPY)が89円以上になったら取引停止というルールです。その理由ですが、「円安で買った後に大きな円高になったら、含み損がとても大きくなるから」です。

確かに、過去の円安記録あたり(例えば、105円)で豪ドル/円(AUD/JPY)を買うとしましょう。その後、円高記録の55円まで円高になってしまったら、1,000通貨買うだけでも5万円の含み損です。

ループイフダンは一定間隔で次々に買いますから、その含み損の合計額は何百万円にもなってしまうかもしれません。

そのような事態を避けるための方策でした。

また、ゆったり為替は、このループイフダンを実行するにあたって目標を作りました。その目標は、「可能ならば永遠に取引したい」でした(最終的には、1年足らずで終了となりましたが)。

永遠に取引したいならば、為替レートが過去の円高記録に到達しても大丈夫な設定にしたいです。

ただし、豪ドル/円(AUD/JPY)の円高記録は55円ですが、いつの日か50円になるかも・・・?という問題があります。その点も大丈夫でした。

というのは、日々の利食いとスワップポイントで証拠金が増えていくからです。ゆったり為替の設定の場合、取引終了直前の時点で、50円を超える円高になっても大丈夫なほどに証拠金が増えていました。

こうなると、もう怖いものなしでしょう。

この取引から得られる教訓

以上の結果から、ループイフダンを始めとしたリピート系注文で成功するための教訓が見えてきます。「可能ならば永遠に取引したい」という目標ならば、

(買いの場合)
その1: 為替レートが過去最低値を超えても大丈夫な証拠金を準備しよう
その2: 大幅に円安のところでは取引をやめよう

この2点が重要だと分かります。

-成功例と失敗例

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