豪ドル/円(AUD/JPY)などで「強制ロスカットにならないリピート系注文」をしようと思っても、なかなか難しいです。それは、為替レートの水準が高いからです。
しかし、南アランド/円(ZAR/JPY)は10円に満たない数字ですから、このトレード手法が採用できるかもしれません。そこで、南アランド/円(ZAR/JPY)について考察しましょう。
南アランド/円(ZAR/JPY)の長期チャート
下の長期チャートをご覧ください。南アランド/円(ZAR/JPY)の推移です。
為替レートの水準が小さいので、1万通貨の取引で必要な証拠金が少なくて済みます。このため、強制ロスカットにならないリピート系注文で数多くの発注をしても、必要な証拠金額は比較的小さめです。
必要な証拠金額を試算しましょう。以下の内容で発注し、強制ロスカット水準を南アランド/円(ZAR/JPY)=0.1円とする場合、必要な証拠金は25万円弱です。
6.9円で買い
6.8円で買い
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1.2円で買い
1.1円で買い
1.0円で買い
10銭ごとに敷き詰めるように買い注文を出しているのに、必要な証拠金は25万円に満たない額です。
南アランド/円(ZAR/JPY)=1.0円というのは、近々成立するとは思えないような円高です。そこで、この周辺の注文を発注しないことにすれば、さらに必要な証拠金を減らすことが可能です。
ただ、良いことばかりではありません。もう一度チャートをご覧ください。円高の傾向が確認できます。赤矢印の通りです。
南アランド/円(ZAR/JPY)が、0円に張り付くようなレートになっても大丈夫なように設定するのが、このトレード手法の趣旨です。しかし、円安で買ったポジションが含み損のまま残ってしまうのは面白くありません。
そこで、1.0円~7.0円の範囲でまんべんなく買うという方法のほかに、さらに円高に対して強くなる方法を考察しましょう。
南アランド/円のリピート系注文の工夫
南アランド/円(ZAR/JPY)は長期的に見て円高傾向ですが、一直線に円高になっているわけではありません。下のチャートをご覧ください。
赤線は下値支持線を示しています。すなわち、為替レートがこのラインに近づくと反発して円安になりやすかったということです。
結果として、ボックス相場(レンジ相場)がいくつもできています。
赤線1本の長さはそんなに長くないように見えます。しかし、このチャートは2005年から2016年までの長期チャートです。南アランド/円(ZAR/JPY)は、ひとたびボックス相場になると何年も継続する傾向があると分かります。
一番左から、ボックス相場になった期間を確認しましょう。
- 2005年~2007年:3年間くらい
- 2009年~2011年:2年間くらい
- 2011年~2015年:4年間くらい
- 2016年~ : ?年
それぞれ、かなり長期間のボックス相場(レンジ相場)だと分かります。そこで、こんな工夫が検討できます。
- ボックス相場(レンジ相場)になったら、ひたすら利食いを繰り返す
- 売りのリピート系注文も実行します。すなわち、両建てです。ただし、売り注文の数を少なくして、買いと売りのスワップポイント合計をプラスにすると、気持ちに余裕が出るでしょう。
- 円高方向に動いて再びボックス相場になったら、再度両建てを実行します。
この方法だと、通常の買いだけよりも資産増加速度が速くなると期待できます。ボックス相場の両建てにつきましては、具体的に検証しています。ボックス相場のコーナーでご確認ください。
なお、南アランド/円(ZAR/JPY)は次第に円高になる傾向があるようです。そこで、買いのポジションで決済できずに含み損になるものが出てくるでしょう。
このポジションをどうしましょうか。
そのまま放っておくのも選択のひとつです。スワップポイントを獲得するプランです。そして、もう一つの方法があります。それは、含み損ポジションのスワップポイントと含み損を合計して、プラスになったら決済するという方法です。
これならば、含み損ポジションを決済しても、損になりません。さらに、含み損のポジションは消滅してなくなります。
これができるのは、南アランド/円(ZAR/JPY)のスワップポイントがとても大きいからです。スワップポイントが小さい通貨ペアでは、この手法はなかなか使えないでしょう。
南アランド/円のリピート系注文に最適なFX口座
以上検討してきました内容を実行できるFX口座を探しましょう。
- 自動売買のリピート系注文ができる
- ポジションを少しずつ追加したり削除したりできる
- 両建てできる
これを満たすFX口座は3つです。
- インヴァスト証券(トライオートFX)
- マネーパートナーズ(連続予約注文)
- マネースクウェア・ジャパン(トラリピ)
この3つのうち、有利なのはマネーパートナーズ(FXnano)またはトライオートFXです。
南アランド円のスプレッド
マネーパートナーズ(FXnano): 1.9銭
トラリピ: 3.0銭前後
スワップポイント
3位: トラリピ
リピート系注文の売買手数料
トライオートFX: 有料
トラリピ: 有料
南アランド/円(ZAR/JPY)で、強制ロスカットにならないリピート系注文を実行する場合、マネーパートナーズ(FXnano)またはトライオートFXが有力な選択肢となるでしょう。