値動きの大きさ考察

豪ドル/円(AUD/JPY)の値動きの特徴

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日本のFX取引で最も人気があるのは米ドル/円(USD/JPY)ですが、リピート系注文では豪ドル/円(AUD/JPY)も人気があるのではないでしょうか。というのは、値動きがある程度大きく、スワップポイントも大きいからです。

スワップポイントは一時期ほどの大きさがありませんが、値動きの大きさはどうでしょうか。確認しましょう。

豪ドル/円(AUD/JPY)の長期チャート

下は、豪ドル/円(AUD/JPY)の長期チャートです。

豪ドル円チャート

2011年1月から2016年12月までですが、値動きの範囲が比較的小さいことに気づくかもしれません。

この期間の高値と安値の差を比較するとき、ユーロ/円(EUR/JPY)は50円以上、やポンド/円(GBP/JPY)は70円以上もあるのに、豪ドル/円(AUD/JPY)は30円くらいです。値動きの範囲が狭いことが分かります。

この期間の動きをもう少し詳しく見ますと、2013年と2014年末に2回の円安ピークがあることが分かります。米ドル/円(USD/JPY)などは2015年初めころに1回ピークがあるだけです。

かなり特徴的な動きです。

では、特徴的な動きをする豪ドル/円(AUD/JPY)の、1日当たりの値動きはどうでしょうか。同じように小さいでしょうか。

豪ドル/円(AUD/JPY)の1日の値動きの大きさ

下のグラフは、1日当たりの値動き(日足の高値と安値の差)の平均値をグラフ化したものです。

豪ドル円の1日の値動き

2011年~2016年の値動きの範囲は狭かったのですが、1日当たりの値動きは意外に大きいと分かります。2012年と2014年で100銭を割っていますが、その他の年は100銭を超えています。120銭を超えている年もあります。

この期間の平均はおよそ110銭でした。

とても大きな値動きです。この動きが続くならば、50銭ごとに買い注文を出すと、毎日のように約定してくれると期待できます。スワップポイントも大きめですし、豪ドル/円(AUD/JPY)に人気がある理由が分かります。

豪ドル/円(AUD/JPY)の年間高低差

次に、豪ドル/円(AUD/JPY)は1年間でどれだけ動くのかを確認しましょう。下は、年間の高値と安値の差をグラフ化したものです。

豪ドル円の年間高低差

こうしてみると、毎年15円くらいの高低差があると分かります。2011年~2016年と言えば、様々なことがありました。

  • ギリシャ問題(2010年~)
  • スイスショック(2015年)
  • イギリス国民投票(2016年)

上はほんの一例です。様々な事があったのに、毎年同じような数字だというのは興味深いです。そして、最大でも20円になっていないというのも特筆に値するでしょう。ポンド/円(GBP/JPY)は50円にもなります。

オーストラリアで特に大きな事件等がなかったからだ、という理由もあるでしょう。しかし、この安定性は興味深いです。

豪ドル/円(AUD/JPY)のヒストリカル・ボラティリティ

最後に、豪ドル/円(AUD/JPY)のヒストリカル・ボラティリティを確認しましょう。豪ドル/円(AUD/JPY)は75円~110円くらいの価格水準ですが、日々の値動きは比較的大きいと分かりました。

ということは、ヒストリカル・ボラティリティは大きいと予想できます。グラフは下の通りです。

豪ドル円のヒストリカルボラティリティ

10%を下回ったのは1回しかありません。一方、15%を超えることも珍しくありません。これはとても大きい数字です。そして、年間の値動きは15円くらいと小さいです。

この特徴は、長期のリピート系注文にとってとても有利です。というのは、注文を発注する範囲が狭ければ、その分だけ必要な証拠金が少なくて済むからです。

  • リピート系注文の発注範囲は狭くて済む
  • 1日の値動きが大きい

というわけで、全然約定しないで遊んでしまう資金や注文の割合を比較的低くして、約定を繰り返す注文の比率を比較的高くできそうです。リピート系注文をするには豪ドル/円(AUD/JPY)が良いのでは?という予想ができます。

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