値動きの大きさ考察

ポンド/円(GBP/JPY)の値動きの特徴

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かつて、ポンド/円(GBP/JPY)は高金利通貨の代名詞のような存在でした。為替レート水準も高かったので、1万通貨買うときのスワップポイントは、とても大きな数字でした。

今では低金利で、為替レート水準も恒常的に200円を下回っています。そこで、ポンド/円(GBP/JPY)の値動きの大きさについて確認しましょう。リピート系注文に向いているでしょうか。

ポンド/円(GBP/JPY)の長期チャート

下のチャートをご覧ください。ポンド/円(GBP/JPY)の長期チャートです(2011年1月~2016年12月)。

ポンド円のチャート

上の期間の値動きを確認しましょう。

2011年から2012年にかけてボックス相場(レンジ相場)のようにも見えますが、全体としては円高傾向でした。

その後、円安になっています。2012年に120円くらいでしたが、2015年には190円台が実現しています。およそ3年間にわたって円安が継続し、その値動きは70円にも及びます

2012年に1万通貨買って2015年に決済していたら、70万円の利食いができたということです(さらに、スワップポイントも獲得できました)。たった1万通貨でも、長期トレードだと大きな成果を得られると分かります。

しかし、2015年半ばから一気に円高トレンドになりました。

2012年半ばから2015年半ばにかけて、3年かけて円安になりました。しかし、その後の1年間くらいで同じくらいの値幅だけ円高になりました。円高はすさまじい勢いだったことが分かります。

ポンド/円(GBP/JPY)の1日の値動きの大きさ

では、ジェットコースターのような動きをしてきたポンド/円(GBP/JPY)について、1日当たりの値動きを確認しましょう。毎日の高値と安値の差の平均値です。

ポンド円の1日の値動き

2016年が際立って大きいです。これは、6月に実施されたイギリス国民投票の影響が大きいです。この国民投票で、イギリスはEUからの離脱を選択しました。為替市場は大いに驚き、わずか1日で30円近くも円高になりました。

30円ですから、3,000銭です。それが1日で、です。

2016年以外の年を見てみましょう。すると、恒常的に値動きが大きかったことが分かります。1日平均で150銭弱動いています。

100銭ごとに買うというリピート系注文を発注していても、1週間で3回~4回あるいはそれ以上約定するかも?という値動きの大きさです。イギリスの国民投票のときには、100銭の値幅でも約定回数がとても多かったことでしょう。

ポンド/円(GBP/JPY)の年間高低差

以上見てきたとおり、ポンド/円(GBP/JPY)の値動きはとても大きいです。では、長期でリピート系注文をする場合、ポンド/円(GBP/JPY)は適した通貨ペアでしょうか。

長期で取引する場合にどれだけの範囲に発注する必要があるか、年間の高低差で確認しましょう。年間の高低差とは、年間高値と年間安値の差です。

ポンド円の年間高低差

2016年がすさまじいです。50円を超えています。他の年とは明らかに異なるので、例外として除外しましょう・・・と考えるのは危険です。

イギリス国民投票の時にポンド/円(GBP/JPY)を買っていたとして、円高で大損したとしましょう。「この値動きは例外的だから、今のトレードは無かったことにして!」と言っても、誰も聞いてくれません。

容赦なく損失を突き付けられてしまいます。

よって、ポンド/円(GBP/JPY)を取引する場合は、1年間で50円~60円くらいの値動きがありうると考えてリピート系注文を発注する必要があるでしょう。

この記事の一番上のチャートを見ますと、およそ120円弱~190円強の範囲で動いています。この範囲全体で取引しようと思えば、70円以上の範囲に注文を設定する必要があります。50円よりもずっと大きいです。

ポンド/円(GBP/JPY)をリピート系注文で長期運用するには、かなりの資金量が必要でしょう。

ポンド/円(GBP/JPY)のヒストリカル・ボラティリティ

最後に、ポンド/円(GBP/JPY)のヒストリカル・ボラティリティを確認しましょう。ポンド/円(GBP/JPY)は価格水準が高いので、銭で値動きを考えると大きな数字になります。

値動きを割合(%)で考えると、どれくらいの数字になるでしょうか。

ポンド円のヒストリカルボラティリティ

2016年はやはり別格の値動きです。そこで、イギリス国民投票並みの「事件」が発生しない場合の通常状態で確認しましょう。2011年~2015年です。

すると、意外に数字が小さいことが分かります。10%に満たないことが少なくありません。2011年から2015年までの平均値は10%くらいでした。この数字は米ドル/円(USD/JPY)よりも大きいですが、豪ドル/円(AUD/JPY)やNZドル/円(NZD/JPY)よりも小さいです。

よって、ポンド/円(GBP/JPY)は、価格水準の割に値動きが意外に小さいと表現することも可能です。

なお、ポンド/円(GBP/JPY)を含む主要5通貨ペアの比較につきましては、「長期トレードに向いた通貨ペアは何か?値動きの特徴から分析」で考察しています。ぜひご覧ください。

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