FXで証拠金を増やす方法は何でしょうか。
「利食いする」・・・確かに、その通りです。損切りばかりしていたら資金は増えません。しかし、もう一つ重要なことがあります。それは、「損失を減らす」です。いくら利食いを繰り返しても、それ以上に損失を出してしまってはいけません。
トライオートFXは、損失を限定的にするための機能がいくつもあります。そこで、その内容を確認しましょう。
いかにして損を減らすか?・・・とても大切なことです。
トライオートFXの損失限定機能「セーフティー設定」
どのFX業者でも、逆指値注文でロスカット(損切り)することができます。これが損失拡大防止の基本的なツールです。トライオートFXで自動取引をする際、これに加えて4つのツールを使えます。これら4つのツールを総称して「セーフティー設定」と言います。
この4つを順に確認しましょう。なお、このセーフティー設定は使っても使わなくても、どちらでも構いません。
最大損失許容額
トライオートFXの取引は自動で実行されます。すると、いくつもの自動売買注文を同時に稼働することもあるでしょうし、損切りになっても再度ポジションを持つこともあるでしょう。
すると、ふと気づいたら損失額が思いのほか大きくなっていた・・・ということがあっては困ります。
そこで、損失が特定の金額を超えたら、取引を終了しましょうという設定ができます。これが「最大損失許容額」です。10,000円以上の額で設定可能です。
最大ドローダウン
最大ドローダウンとは、トライオートFXのマニュアルからそのまま引用しますと、「過去の累積損益の最大値からの最大下落幅」ということです。文字にすると難しいので、図で考えましょう。
上の図は、損益の推移です。スタートはゼロですが、順調に伸びていきました。その後、波打ちながら成績が悪化していますが、その後復活している様子を示しています。
上の図で、Aの大きさが最大ドローダウンです。損益の頂点を基準にして、その後の推移でもっとも成績が悪かった部分との差です。
このAの大きさをあらかじめ指定することにより、自動取引を止めることができます。これが、「最大ドローダウン」の設定です。
上の図でも分かりますとおり、最大ドローダウンの設定を使いますと、トータルの損益はプラスなのに稼働を停止することがありえます。もちろん、マイナス圏に沈んでから停止することもあります。
どこで稼働を停止するかについては、損益の頂点の位置と、設定した「最大ドローダウン」の大きさ次第です。
上下限価格
為替レートは永遠に上昇し続けることはないでしょう。どこかで反転下落するでしょう。しかし、損益が期待通りに推移していると、自動売買を停止するのはとても勇気がいります。
そこで、稼働の終了位置を「あらかじめ」決めることができます。これが「上下限価格」の設定です。
これを設定しておけば、高値圏で危険なのにどんどん買い続けてしまうというリスクを回避できます。高値になっても、成績が好調ならば、手動で止めるのは精神的に大変です。しかし、自動で止まるようにしておけば簡単です。
最大連敗数
「最大連敗数」は、連続で損切りした回数によって稼働を停止させる設定です。数多くの自動売買注文を同時に稼働している場合は、あっさりとこの設定に引っかかってしまうかもしれません。使うときには注意しましょう。
逆に、最大連敗数を1に設定することもできます。この場合は、利食いしか許さないぞ!という設定になります。1回でも損切りした時点で取引が終了します。
セーフティー設定画面の出し方
セーフティー設定画面の出し方は以下の通りです。
トライオートFXにログインしたら、左上にある「自動売買専用パネル」をクリックします。すると、自動売買を作るダイアログボックスが出てきます。下の画像は、その右上部分です。
最初に、一番右上の「単体作成」をクリックしてみましょう。すなわち、自動売買注文を1つ作ります。すると、下の画像の通り「セーフティー設定」を設定する画面が出てきます(赤枠部分)。
次に、複数作成(追尾・カスタム)のセーフティー設定を確認しましょう。複数作成とは、自動売買注文を一気に複数作れる機能です。「複数作成(追尾・カスタム)」をクリックします。
すると、左下に「詳細設定」とあるのが分かります(赤枠で囲った部分)。これをクリックしましょう。
すると、詳細設定のための選択肢が数多く出てきます。一番下に「セーフティー設定」がありますので、クリックします(赤枠で囲った部分)。
こうして、セーフティー設定を出すことができます。
セーフティー設定は使っても使わなくても良い機能ですが、効果的に使えば大きな損失を回避できます。適切に使いこなしましょう。